これまでWindowsのPCを使ってきて、ちょっと前にイキってMacBookを買ったんだけど、自分にはまったく使いこなせなかったので、Windowsに出戻り。
そこで購入したのが、LenovoのノートPCの「Yoga 7i 2-in-1 Gen 9」。
普段そんなに重い作業はしないからグラボは要らない。ただ、将来的に多少は負荷のかかる動作にも耐えてほしいからそれなりのCPUがいい。まぁメモリは16GBでいけるだろうという安易な考えで選択した。
購入して1週間使ってみたのでレビューしていく。
レノボ Yoga 7i 2-in-1 Gen 9の特徴
カスタムできるから、ディスプレイなどいろいろ変更できるんだけど、とりあえず今回購入した構成は以下の通り。
- タッチパネル搭載
- タブレットモードで液タブとして使用可能
- 2.8K 有機ELディスプレイ(120Hz)
- 65Wの省電力
- AI搭載のIntelCPU搭載(Ryzenモデルもあり。)
- ドルビーアトモス® 対応の臨場感あふれるオーディオ
- 顔認識により素早くログイン
- FHD 1080p カメラとノイズキャンセリング技術により、クリアなビデオ通話が可能
レノボ Yoga 7i 2-in-1 Gen 9の詳細なスペック
レノボ Yoga 7i 2-in-1 Gen 9と以前まで使用していたMacBook Airのスペックを比較するとは以下の通り。
Yoga 7i 2-in-1 Gen 9 | MacBook Air M3 | |
液晶サイズ | 14.0インチ(120Hz有機ELタッチパネル) | 15.3インチ |
解像度 | 2,880 x 1,800(2.8K) | 2,880 x 1,864 |
CPU | インテル® Core™ Ultra 7 プロセッサー 155H | M3チップ |
GPU | インテル® Arc™ グラフィックス(内蔵GPU) | 内蔵GPU |
メモリ | 16GB | 16GB |
ストレージ | SSD1TB | SSD256GB |
駆動時間 | 11.6時間(動画再生時) | 18時間(AppleTV再生時) |
充電速度 | 65W | 35W(最速70W) |
重量 | 1.49kg | 1.51kg |
指紋認証 | × | 〇 |
顔認証 | 〇 | × |
SDスロット | 1(microSD) | 0 |
USB-C | 2(Thunderbolt™4) | 2(Thunderbolt™3) |
USB-A | 1 | 0 |
HDMI | 1 | 0 |
イヤホンジャック | 1 | 1 |
価格 | 175,000円 | 228,000円 |
OSが違うので単純な比較にはならないが、価格だけで見ると差は約50,000円。
性能的にはMacBookの方が良いのは間違いないが、インターフェースはレノボのほうが充実している。
GPUを搭載しない最大の利点は携帯性
内蔵GPUの性能がどんどん向上してきていて、インテル® Arc™ グラフィックスでもメモリが32GBあれば、GTX1650ほどの性能が出せる。
高性能のGPUはそれだけで電力を多く使用するから100Wを超える充電器を持ち運ばなくてはならなくなるが、Yoga 7i 2-in-1 Gen 9は、ある程度のGPU性能を持ちながら65Wの充電速度で足りる。
65W充電器なんて小型なものがいくらでもあるから、持ち運びのときは荷物をかなり軽くすることができる。
本体のデザイン
外観
Lenovoの公式ストアで各世代のYogaシリーズを見比べた感じ、ほとんどデザインは同じ。
Yoga 7i 2-in-1 Gen 9から、開閉時に指をかける上の出っ張りがやや大きくなったように見える。
カラー
カラー展開は、タイダルティールという深緑のような紺色と、ストームグレーの2色のみ。
しかも、ストームグレーはカスタマイズ不可のため、実質タイダルティールの一択となっている。
名前はキモいが色自体はおしゃれでいい感じ。
キーボード
特に何の変哲もない一般的なJISキーボード配列。
レノボのキーボード配列はおかしいとよく聞くけど、使った感じいたって普通。
重量
本体のみの重量が、 1491g。
付属の純正65W充電器も足すと、1799g。これだけでも十分軽い。
ただし、65W充電器はいくらでも別の製品があるので、1657g。
出先で充電しながら使用できて1.6㎏なら持ち運びには十分な軽さ。
十分すぎるインターフェース
microSDスロットとHDMIがついていて素晴らしい。
左側にHDMI、thunderbolt4対応のUSB-C、イヤホンジャック。
右側にUSB-A、microSDスロット、電源ボタン。
【綺麗】14インチのディスプレイ
有機ELディスプレイ
有機ELディスプレイが採用されているため、視野角がひろくて鮮やかな色で表示される。2.4Kなので作業範囲も広い。
しかし、Yoga 7i 2-in-1 Gen 9は「1,920×1,200」か「2,880×1,800」の有機ELディスプレイしか選択できない。
コスパ的には高価な有機ELじゃなくて、安価なディスプレイを選べるともっとよかった。
360°回転する
Yoga 7i 2-in-1 Gen 9は、モニターのヒンジ部分が360°回転するように設計されていている。
これによって、キーボード部分を支えにして画面だけを前面に配置することが可能。
また、「2,880×1,800」のディスプレイでは、タッチパネルを搭載しているので、液タブとして使用することも可能。タッチペンも付属している。
指でのタッチにも反応するので、ノートパソコンなんだけどタブレットみたいに使うこともできる。
ただ、この機能をどれだけの人が活用するのかは謎。
【ベンチマーク】GPUなしでどれだけ戦えるのか(戦えない)
GPUなしのノートPCで果たしてどのくらいの作業に耐えられるのか。
シネベンチとFF15のスコアが以下の通り。
スコア | |
Cinebench Multi | 8060 |
Cinebench Single | 1579 |
FF15 | 2639
やや重い |
シネベンチ
マルチが8060で、シングルが1579だった。
Core Ultra 7 155Hって、スコア比較サイトを見ていると、マルチで16000くらい出るはずなのに半分…。
3Dゲームは無理だった
FF15の標準フルHDの場合のスコア。フルHDで3Dゲームは無理。
軽量フルHDでもこのスコア。ギリギリできるかできないか。
負荷のかかる動作には対応できない。
【失敗】ベンチのスコアが悪い理由
Core Ultra 7 155Hの性能を最大限引き出すには32GB必要
なぜベンチのスコアが悪かったのかの予想はもうついていて、Core Ultra 7 155Hの性能を最大限引き出すためには、メモリ16GBではまったく足りていない。
重い動作が必要なときは、基本的にメモリを100%近く使ってしまっている。
メモリを32GBに増設するのに+20,000円なんだけど、これなら増設すればよかった。
32GBにしておけば、FF15のベンチは標準画質で、「普通」くらいのスコアにはなっていたと思う。
【結論】コスパという面ではよくない。メモリは32Gにするべき。
絶対にメモリは32GBにすべき
この構成で175,000円という価格は安いと思うんだけど、コスパという面ではよくなかったと思う。
メモリ32GBでCore Ultra 7 155Hの性能を最大限引き出すことができていたら、GPU非搭載なのにGPU搭載並みのスペックを実現できていた。これなら195,000円の価格でもコスパはかなり良かっただろう。
家電量販店でメモリは32GB必要というポップを見て、馬鹿にしていたけどあながち嘘ではなかったと思い知らされた。
自分の使用用途上は16GBでも問題なく使用できているけど宝の持ち腐れなので、これを教訓にして次回購入するノートPCは絶対メモリを32GBにする。
GPUなしでもいける可能性は感じた
32GBにしなくて失敗したなとは思っているけど、GPUなしモデルにしたことは全く後悔していない。
GPUを積んだところで受けられる恩恵は、3Dゲームや4K動画を快適にいじれるくらいであとはただオーバースペックなだけ。
むしろ、16GBでここまで動作できるなら、32GBにしたらきっとGPU要らないだろうなという期待の方が大きい。
持ち運び前提のノートPCなんだから、携帯性に優れる構成のにしたほうが理にかなっている。
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