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【Bose QuietComfort Ultra earbuds】素晴らしいのコスパでデメリットも改善。ただし、不具合も多い

イワドン
イワドンです。ガジェットや生活改善情報の記事を投稿しています。毎月20万投資。2級FP技能士。日商簿記2級。中高国語1種免許。看護師免許。

ワイヤレスイヤホンなら、まず検討の候補に入るのがBose。ノイズキャンセリングに関して言えば、右に出るものはいないほどの性能を誇り、音質も価格に対しての性能は素晴らしい。

そんなBoseの最新モデルQuietComfort Ultra earbudsの最大のデメリットがマルチポイント非対応だった。

正確には【アップデート予定だけど時期未定(笑)】だった。そんな対応するする詐欺が、発売から約10ヶ月続き、信じて購入した使用者に絶望的な不便さを味わわせていたのだが、ついにアップデートによりマルチポイントに対応。

やっと他社のワイヤレスイヤホンと同じ土俵に立つことができたので、マルチポイントの性能も加味してBose QuietComfort Ultra earbudsをレビューする。

目次

Bose QuietComfort Ultra earbudsの特徴

Bose QuietComfort Ultra earbudsは2023年10月19日に発売されたBoseのワイヤレスイヤホンのフラッグシップモデル。Amazonのセールでは¥27,000台で販売されたこともあり、他の同レベルイヤホンと比べて比較的安く手に入る機会が多い。特徴は以下の通り。

  • ノイズキャンセリング
  • 「イマーシブオーディオ」という名の空間オーディオ
  • 「アウェア」と言う名の外音取り込み
  • 独自のイヤーピースによる「装着感」
  • 「再生しながら本体だけで全てを操作できる」
  • 「aptX Adaptive対応」
  • やっとの思いで対応した「マルチポイント」

このなかでも特にノイズキャンセリングが最高性能なのは間違いない。

 Bose QuietComfort Ultra earbudsの詳細なスペック

使用者が多いAirPods Pro2と比較すると以下の通り。

QuietComfort Ultra earbudsAirPods Pro2
価格¥39,600¥39,800
イヤホンタイプカナル型カナル型
イヤホンの重さ7.0g5.3g
ケース+イヤホンの重さ72g63g
バッテリー6時間

ケース24時間

6時間

ケース30時間

ノイズキャンセリング
音質×
イマーシブオーディオ(空間オーディオ)
外音取り込み
操作性
装着感
マイク音質
マルチポイント
ワイヤレス充電×(△)

繰り返すけど、ノイズキャンセリングの性能は本当に素晴らしい。AirPods Pro2とは1段も2段もレベルが違う印象。

このレベルのイヤホンがセール価格¥27,000台で購入できる点も、コスパ的には素晴らしいと思う。

他のノイキャンワイヤレスイヤホンの記事は以下。

QuietComfort Ultra earbudsのノイズキャンセリング

早速ノイズキャンセリングについて。この機能に関しては、圧倒的に他社のワイヤレスイヤホンを上回っている。

小さな音で聞いたとしても、外の音は聞こえてこない。iPhoneの音量バーの5分の1くらいの位置で音楽を聞いていて、自分のキーボードの打鍵音がちょっと聞こえるくらい。4分の1くらいにしたら、その打鍵音含めて、何も聞こえない。

ホワイトノイズが気になるというレビューを見たこともあるが、確かにホワイトノイズは音楽を流さずにただつけているだけのときには聞こえる。しかし、何かを流しているときは全く聞こえないし、全く不快には感じなかった。そもそもノイズキャンセリングを強くかけるなら、そりゃそうだろうという話。耳栓的に使いたい人が気になっているのだと思う。

これまで聞いたことのあるイヤホンで、ノイズキャンセリング機能だけに特化した順位は以下の通り。

1位 BOSE

「QuietComfort Ultra earbuds」

2位 SONY

「WF-1000XM5」

3位 Apple

「AirPods Pro2」

4位 SENNHEISER

「MOMENTUM True Wireless 4」

2位のSONY WF-1000XM5とは、いい勝負をしているけど、明確にBOSEの方が性能が良くて、ノイズが聞こえない。

3位のApple AirPods Pro2とは雲泥の差がある感覚。BOSEのノイズキャンセリングを体験した後だと、AirPods Pro2のノイズキャンセリングは過大評価されていると思ってしまう。

ノイズキャンセリングの面で言うと、BOSEとSONYの2強。

QuietComfort Ultra earbudsの音質

さすがはBOSEという音質。BOSEといえば低音だが、QuietComfort Ultra earbudsも迫力のある低音をしっかりと出すことができるだけでなく、中域も高域も素晴らしい。

どんなジャンルの音楽でも、ある程度繊細な音まで表現できていると感じた。aptX Adaptiveにも対応している。

対して、AirPods Pro2の音は、全体的にペラペラで薄い。口コミでは「原音に忠実」みたいなコメントもあるが、明らかにそれぞれの音域で音を表現する力に欠けている。

同じ音量でノイズキャンセリングオンで聴き比べたら、AirPods Pro2では聞こえてこなかった楽器の音が、QuietComfort Ultra earbudsでは聞こえてくる。

だたし、AirPods Pro2と比べればという話で、SONY WF-1000XM5とほぼ同等の音質な印象。SENNHEISER MOMENTUM True Wireless 4には、完敗していると思う。

音質だけに特化した順位は以下の通り。

1位 SENNHEISER

「MOMENTUM True Wireless 4」

2位 SONY

「WF-1000XM5」

3位 BOSE

「QuietComfort Ultra earbuds」

4位 Apple

「AirPods Pro2」

音質に関して、1位のMOMENTUM True Wireless 4は圧倒的。

2位のWF-1000XM5と、3位のQuietComfort Ultra earbudsは本当にちょっとの差。好みの問題だと思う。

4位は論外。

QuietComfort Ultra earbudsの空間オーディオ

BOSEの空間オーディオは「イマーシブオーディオ」という名称になっている。商標とかあるんだろうけど、分かりづらいからもう空間オーディオにしてください。

空間オーディオ機能の先頭を走っているのは間違いなくApple。

AirPods Pro2の空間オーディオは本当に素晴らしいんだけど、BOSEも負けていない。

空間オーディオは、どうしても音が薄くなってしまって軽い音になったり、音質が劣化してしまったりする傾向がある。しかしQuietComfort Ultra earbudsの空間オーディオは、しっかり低音も響いてくるし、音質の劣化もほんの少ししか感じない。ハイクオリティな音で空間オーディオを体感できる。

AirPods Pro2の空間オーディオは、音がペラペラになってしまって、明らかな音質の劣化も感じてしまう。音の質という点では、QuietComfort Ultra earbudsに利点がある。

しかし、音の広がり方に関して言えば、AirPods Pro2の足元にも及ばない。AirPods Pro2の空間オーディオは、本当に部屋中から音がなっているように感じるのに対して、QuietComfort Ultra earbudsはあくまでもイヤホンの中で音の広がりを感じるレベル。

もし空間オーディオの機能面を重視して、購入を検討するなら、以下の通り。

空間オーディオQuietComfort Ultra earbudsAirPods Pro2
音楽視聴
アニメ視聴
映画視聴
Youtube視聴
総評音質重視音の広がり重視

音の広がりを重視するならば、AirPods Pro2を買うべき。しかし、ある程度の広がりを体験できることと音質の両方を重視するならばQuietComfort Ultra earbudsの方がよい。

QuietComfort Ultra earbudsの外音取り込み

家事をしながら動画を見たり、電車で車内放送を聴きながら音楽を聞いたりできる便利機能。

QuietComfort Ultra earbudsの外音取り込みは、「アウェア」と言う名称。分かりづらいからが外音取り込みにしてください。

QuietComfort Ultra earbudsの外音取り込みは、イヤホンを耳につけていても、違和感なく外の音が聞こえてくる。

この分野もAirPods Pro2が得意とするところだが、QuietComfort Ultra earbudsもそれにかなり近いレベルに感じた。ただ、AirPods Pro2ほど自然にしっかり聞こえてくるかと言われれば、一歩及んでいない印象。

AirPods Pro2は、すごく自然に聞こえてくるし、はっきりと聞き取ることができるのに対して、QuietComfort Ultra earbudsは、かなり自然に聞こえるんだけど、はっきりと聞こえるわけではない。

外音取り込みを重視するなら、AirPods Pro2の方がメリットがある。

外音取り込みのみの特徴の順位は以下の通り。

1位 Apple

「AirPods Pro2」

2位 BOSE

「QuietComfort Ultra earbuds」

3位 SONY

「WF-1000XM5」

4位 SENNHEISER

「MOMENTUM True Wireless 4」

QuietComfort Ultra earbudsの操作性

QuietComfort Ultra earbudsは、その図体を最大限にいかしていて、イヤホン本体のみで大体の操作ができてしまう。

音量の調整はイヤホンをなでるだけで行うことができるし、ノイズキャンセリングや空間オーディオなどのモード切り替えも本体を1秒ほどタッチするだけ。もちろん再生や1曲送りなども本体タッチのみ完結する。

AirPods Pro2の音量調節はうどんの部分をスライドすることで行えるようになったが、ノイズキャンセリングなどの各モード切り替えはiPhoneをいちいち開いて画面上で行う必要がある。

イヤホン本体のみで色々操作できて、使用していてストレスが少ないのは、QuietComfort Ultra earbuds。

QuietComfort Ultra earbudsのその他のメリット

マルチポイント対応

以前までは最大のデメリットだった、マルチポイント不対応。ただし、現在はアップデートにより対応した。対応予定発表から約10ヶ月後にやっと解決。長かった。

マルチポイント対応はメリットと言うか、もはや当たり前の時代だから、対応したことでやっと他のイヤホンと同じ水準に立てただけ。しかし、最大のデメリットが解消されたのは大きいメリット。

実際にマルチポイントを使用してみた感想としては、特に問題なく使用できる感じ。1秒くらいで音を流したい端末からの切り替えができている。

Apple製品同士のマルチポイントでも問題なく動作した。

装着感

装着感の良さは、QuietComfort Ultra earbudsの大きなメリットの1つ。BOSEはもともと、装着感のよいイヤホンが多いが今作も当然しっかりフィットする。

これは、BOSE独自のイヤーピースの構造によって、装着感が高まっているんだけど、社外のイヤーピースは装着できなくなっているのは難点。

でも、この設計のおかげで、装着したときのピッタリ感は唯一無二。購入した当初は本体のサイズの大きさや重さがちょっと気になるかもしれないが、慣れれば装着感の良さによってそれらが感じなくなる。

お値段

最安値がAmazonのプライムセールの時で¥27,000台。ムーンストーンブルーという色だけが対象だが現状でも¥29,000台で購入できる。

この価格で、この性能なら間違いなくオススメできる。

QuietComfort Ultra earbudsのデメリット

携帯性

携帯性の面では、かなり厳しい評価になる。その最大の原因が大きさと重さ。

ケースとイヤホンを入れて全部で72g。

対してAirPods Pro2はケースとイヤホンで63g。

たった10gの差だけど、AirPods Pro2は手になじむちょうど良い大きさで、ポケットに入れても邪魔にならない。ワイヤレス充電にも対応していて家の中での置き場所にも困らず便利。

QuietComfort Ultra earbudsすごく重く感じるし、すごくでかい。常にポケットの中でも圧倒的な存在感を誇ってしまう。しかも本体のみでは、ワイヤレス充電に対応していないため、家の中での居場所が毎日違う。で、なくす。探す。時間がかかる。

サイズ的には約2倍くらいあって、携帯性はAirPods Pro2には完敗。

ワイヤレス充電非対応

さっきの携帯性でもあげた話だが、QuietComfort Ultra earbudsは重量級ボディを持つにも関わらず、ワイヤレス充電に対応していない。

今の時代、ワイヤレスイヤホンの家の中での定位置は、置くだけ充電器の上であるにも関わらず非対応。

このケースのデカさは一体何のためにあるのかと思ってしまうが、朗報あり。ワイヤレス充電に対応する方法がある。

それが、救世主であるワイヤレス充電対応ケースを購入すること。

それが、こちら。お値段¥7,150。

ただでさえ重たいQuietComfort Ultra earbudsに数10g加えることできて、少しでも小さくしたいところなのに、おしゃれなカラビナ付けることで更にサイズアップに成功。

このありさまのため、ワイヤレス充電非対応というだけで、QuietComfort Ultra earbudsを購入しないという理由にはなり得る。

接続が不安定・左耳のノイズ

BOSEといえば、接続の不安定さやちょっとした不良が有名だが、QuietComfort Ultra earbudsにも当てはまる。以下に列挙する。

  • ケースから取り出したとき、片方しか端末に接続されないことがある
  • 音楽が左右で少しズレて再生される時がある
  • 再生中たまにブツブツ接続が切れる
  • 空間オーディオ(イマーシブオーディオ)使用時に、エコーがキツくかかる瞬間がある
  • ちょっとこもって聞こえる時がある
  • 左耳のイヤホンから「ビー」という小さいノイズが断続的に鳴る

特にケースから出したときに、うまく接続されないことは、高頻度で起こる。

再生中に左右の音声がズレることと、ブツブツ途切れること、空間オーディオの問題は、ケースから出したての時によく発生する印象。

左耳のイヤホンからのノイズは、再生中は気にならないけど、無音状態で装着していたら聞こえることがある。ちなみに、右耳からのノイズはない。

AirPods Pro2を使用しているときは、このようなことは一切起こらないので、是非とも改善してほしいところだが、BOSEにはこういう点があることを、そもそも考慮して買うべきかもしれない。そしたら、これでイライラしなくなる。

結論

マルチポイントに対応して、より便利になったQuietComfort Ultra earbuds。もともと音質は文句なく良いし、ノイズキャンセリングも素晴らしいのだが、やはり、重さと大きさと不具合が足を引っ張っている。

本体の大きさはこのままで、ケースさえ小さくなって、ワイヤレス充電に対応してくれたら一軍のワイヤレスイヤホン候補になるだろう。

良い点が多いだけに、ちょっともったいない。

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